脂質の代謝(脂質とは・・・)

脂質とは、糖質の2倍ものエネルギーを生み出す物質です。
植物油から魚、肉の脂まで様々なものに含まれています。エネルギーを生み出す他、細胞膜の成分となったり、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンを体内に運んだりと非常に重要な役割を担っています。

油が水に溶けないことは知られています。リンパ液や血液は水分の為、脂質のままでは分離してしまいます。そこでタンパク質で脂質を覆い、細かい粒子の形にして体内を巡らせます。この粒子はリポタンパク質と呼ばれ、タンパク質と脂質の成分比や大きさによって5種類に分けられます。

脂肪の割合が多い順から、カイロミクロン(CM)、超低比重リポタンパク質(VLDL)、中間比重リポタンパク質(IDL)、低比重リポタンパク質(LDL)、高比重リポタンパク質(HDL)となります。

脂質の代謝(肝臓では・・・)

肝臓に取り込まれたカイロミクロンは、一部はエネルギー源となります。そして残りの大部分はVLDLやHDLに再合成され、血液中に放出されます。

脂質の代謝(血管内皮では)

血液中のVLDLは、血管内皮に存在する、ある酵素によってLDLに変化します。LDLは細胞膜の成分やホルモンの材料として使われる為、細胞や組織に組み込まれます。
血管に溜まった過剰なLDLはHDLにより肝臓に運ばれて、再度VLDLやHDLに合成されます。この循環がうまくいかなかったり、LDLが血管内に溜まってくると、動脈硬化の原因となります。

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