食欲(脳では・・・)

ランチを食べても夕方になると「お腹がすいたなぁ。」と感じ、おなかがグウと鳴り出します。
これは脳の視床下部からの「何か食べてください。」のサインです。視床下部では体内の栄養に不足はないか、様々な形でチェックしています。

全身を巡る血液にはブドウ糖が含まれ、常に各器官へ栄養を運んでいます。このブドウ糖の量を表したものが血糖値と呼ばれるものです。血糖値は、食事直後には2倍近くまで上がりますが、時間が経つにつれ、どんどん下がっていきます。

そしてある量まで減ると、視床下部にある摂食中枢が栄養不足を察知し、空腹感が生まれ、胃にサインを出します。

逆に食事を摂って血糖値が上がると、視床下部にある満腹中枢がそれを察知し、食べるのをストップするように働きかけます。これが満腹感です。

食欲(胃では・・・)

空腹感は、胃が腸へ食べ物を送り終えたとき、胃が収縮したことを交感神経が察知したことでも起こります。胃にシグナルを送ることで、胃が収縮し、空気が動く為おんかが鳴ります。

一方、食事をして胃に食べ物が入って張ってくると、副交感神経が「もういっぱいだよ。」という合図を脳の満腹中枢に送ります。

食欲(感覚器官では・・・)

例えば食事の後のケーキは、つい食べてしまうものです。お皿が差し出された時、目や鼻、耳などから色や形、香り、音といった情報が集められ、脳の大脳皮質に届けられます。

この情報は脳にある扁桃体で、過去の「ケーキが美味しかった。」という記憶とミックスされ、摂食中枢に届けられることで、「食べたい。」と感じます。

しかし、もしケーキが嫌いだとしたら、五感の情報に「ケーキはまずい。」という記憶がミックスされて満腹中枢に伝わる為、「食べたい。」と感じません。脳と胃、五感で、食欲はコントロールされているのです。

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